[レポート] Honda’s EV charging experience with Amazon Bedrock and AWS IoT Coreに参加してきました #AUT202 #AWSreInvent

[レポート] Honda’s EV charging experience with Amazon Bedrock and AWS IoT Coreに参加してきました #AUT202 #AWSreInvent

Clock Icon2024.12.05

製造ビジネステクノロジー部の高橋雄大です。

Amazon BedrockとAWS IoT Coreを活用したEV充電体験に関するセッションに参加しました。このセッションでは、AWSのクラウド技術と生成AIを活用した「次世代のEV充電体験」について深掘りされました。

Honda’s EV charging experience with Amazon Bedrock and AWS IoT Core

セッション概要

AUT202 | ホンダのAmazon BedrockとAWS IoT Coreを活用したEV充電体験

このセッションでは、ホンダがAWSと協力して車載EV充電体験を再定義した方法について学べます。ホンダは、コネクテッド車両プラットフォームのデータ、外部データソースを組み合わせ、さらに生成AIを活用することで、EVオーナーの進化するニーズに応えるパーソナライズされた、接続性の高い、インテリジェントな充電ソリューションを提供しています。この体験の核となるのは、Amazon Bedrockの活用です。これにより、ドライバーはバッテリーの状態データ、運転パターン、利用可能な充電ステーションを考慮したパーソナライズされた充電推奨やルート案内を受けることができます。

原文(英語)

AUT202 | Honda’s EV charging experience with Amazon Bedrock and AWS IoT Core

Join this session to learn how Honda worked with AWS to redefine the in-vehicle EV charging experience. By combining data from its connected vehicle platform, external data sources, and layering in generative AI, Honda delivers a personalized, connected, and intelligent charging solution that caters to the evolving needs of EV owners. At the core of this experience is Honda’s use of Amazon Bedrock, providing drivers with personalized charging recommendations and route guidance by factoring in battery health data, driving patterns, and available charging stations.

EV充電をスムーズにする3つの革新的ソリューション

セッションでは、EV充電体験を改善するための以下の3つのポイントが強調されました。

  • 充電スポットの最適提案
    充電が必要なタイミングと場所をドライバーに自動で提案し、時間の無駄を削減します。これにより「充電切れの不安」を軽減。

  • 充電場所への誘導
    初めて訪れる場所でも安全かつスムーズに充電スポットまで案内される仕組みを提供します。

  • 簡単な決済プロセス
    車とクレジットカードをリンクすることで、充電後の支払いを自動化。これにより、ユーザーは手間なく利用可能です。

充電体験改善の概要

Amazon Bedrockを活用した最適化の仕組み

AWSが提供する「Amazon Bedrock」を用いることで、各ドライバーに合わせた個別の充電提案が可能になっています。Bedrockは以下のデータを基に、最適な充電スポットを推奨します。

  • 移動履歴:訪問した場所や滞在時間
  • ユーザーデータ:年齢や現在地など
  • アクション履歴:過去に選んだルートやスポット

これらを統合し、ドライバーにとって最適な充電体験を提供します。

Amazon Bedrockの活用例

「待ち時間のストレス」を解消する新しい充電体験

Hondaの取り組みは、「充電時間を感じさせないユーザー体験」を重視しています。充電中に楽しめるアクティビティやスポットの提案により、待ち時間のストレスを軽減。充電は単なる「待つ時間」ではなく、「楽しむ時間」へと変わります。

Hondaの取り組み

スマートルーティングで充電の効率化

従来のルート案内に対し、スマートルーティングでは充電スポットを考慮した最適なルートを提案します。例えば、途中の観光地や飲食店を経由しながら効率的に充電が行えるルート設計が可能です。

スマートルーティングの例

デモで実現された未来の充電体験

後半では、実際のデモを通じてAWSの技術を活用した充電体験の具体例が紹介されました。

スマートルーティングのデモ

  • 充電プランの提案
    デモでは、出発地と目的地を設定するだけで、最適な充電ルートや必要な充電量がリアルタイムで計算される様子が示されました。たとえば、「おすすめ」「最短」「エコ」の3つのルートから選べるような柔軟性も提供されます。

    充電ルート提案

  • 詳細な充電ステーション情報
    各充電ステーションの出力、コネクタの種類、ステータスが明確に表示され、ユーザーが選択しやすいインターフェースが提供されていました。

    充電ステーション詳細

  • リアルタイムデータとAIの融合
    車両の現在のバッテリー状況や走行履歴をもとに、AWS IoT CoreとAmazon Redshiftが統合的に動作。これにより、ドライバーにとって最適な提案がリアルタイムで行われました。

    AWSアーキテクチャ

AWSとHondaの協力で実現するアーキテクチャ

AWSのIoT CoreやAmazon Bedrockを中核としたアーキテクチャが、リアルタイムで車両データを収集・解析。これにより、充電計画の最適化が行われています。デモでは、これらの技術がシームレスに連携している様子が詳細に説明されました。

AWSとHondaのアーキテクチャ

まとめ

このセッションとデモを通じて、AWSとHondaがEV充電体験をいかに進化させようとしているかが分かりました。クラウド技術とAIを駆使することで、EVユーザーにとってより便利で楽しい充電体験が提供される未来が見えてきました。

「待つだけの充電」から「楽しめる充電」へ。EVの普及が進む中で、こうした取り組みがユーザー体験をさらに向上させることを期待しています。

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